35.7度の厭世観

さまよってたら、はてな村に迷い込みました。

駅乃みちかがダメだった理由

始めに言っておくと、オタク向け含めてアニメはそこそこ見る。でも、コミケとかはそんな興味ないって感じの人です。

 

公式キャラの派生であること

企業や公共団体の公式キャラがなんのために存在するかと言えば、企業イメージを高めるためであって、オタクの人を喜ばせるためではない。例え公共の場に掲示されるものでなくても、イメージを損ねるコラボであれば企業側は修正や撤退するのは当たり前。東京メトロが全く関わってなかったらオタクのお遊びで済んだかもしれないけども。
この辺、二次元好きの人たちは同人文化で感覚が麻痺しているのではないかと思う。

 

性的に見えるかどうかはどうでもいい

不快に思う人が多すぎないか、というあいまいだけれど絶対の基準が満たされてるかどうか。性的じゃないけど、せんとくんって当初は気持ち悪がられて撤回騒ぎになったけど、あれと一緒。最終的にせんとくんは受け入れられたけど、駅乃みちかは受け入れられる前に東京メトロが折れてしまった。その辺は企業と公共団体で世間の反応への敏感さと柔軟さの違うからなのかもしれない。

だから、批判する人も性的に見えるとか理由を付けずに「不快だから」でいいと思うんだよね。擁護派は不快に見える理由を知りたいのかもしれないけど。

 

H.I.Sのキャンペーンと構造は同じ

個人的には、以前H.I.Sで女子大生がフライト中に隣に座るキャンペーンが批判を浴びて中止になったことがあるけれど、今回の件もほぼ同じだと思っている。

H.I.Sの件も擁護している人が少なからずいたけれど、「性差別」「セクハラ」や「趣味が悪い」という声が殺到して中止になったけど、じゃホステスはいいの?キャバクラは?キャンギャルは?ってなるし明確にNGな理由を説明するのは難しいんじゃないだろうか。個人のモラルと反する、不快だからというのが批判する人の大半じゃなかろうか。


でも、やっぱり旅行会社として企業イメージとしては最悪だし、批判が殺到すると思えない企画担当者やH.I.Sのバランス感覚の無さが問題だったわけで。

 

今回も「アヘ顔なのおかしいだろう」「パンツ透けてるし(皺だって主張は分かるけど、書きたいものが書けてないよね)」っていうとこから性差別やセクハラと結びつけているけれど、結局は自分が不快だからというのが根本にあるんだろうし、それはしょうがない。だから、あの絵をみて不快に思う人がどのくらいいるのか想像できるバランス感覚が必要になってくる。

 

OKかNGかより必要なこと

萌え絵が好きな人が多いから擁護派も多いけど、OKだったかNGかは別問題としても、この絵を見て批判する人も多いだろうなっている感覚が持てないのは、二次が好きすぎて感覚が鈍っているか、そもそも二次に全く興味が無いかのどちらかなんだろう。

余計なお世話だけど、擁護する人もその感覚は持っていないとH.I.Sみたいなことになりかねないよ。


モラルというものが変化していく中で、バランス感覚を持つことは企業にとっても個人にとっても難しいっぽい。